
今回のテーマは【据え置き型ガステーブルを自分で交換するときの注意点】
そんな疑問をお持ちの方、実はとても多いんです。
住宅設備工事士として15年以上の経験から言うと、据え置き型のガステーブルは、ビルトインガスコンロより自分で交換しやすい機器です。コンロ台の上に置き、ガスホースや接続具でガス栓につないで使うタイプだからです。ただしガス機器である以上、ガス種の確認とつないだ後のガス漏れ確認だけは、絶対に省けません。
この記事では、
- 据え置き型を自分で交換できる条件と、業者に頼むべきケース
- ガス種・接続口・サイズの選び方(買う前チェック)
- 取り付けの注意点と、つないだ後のガス漏れ確認
を、現場目線でわかりやすく解説します。
本記事の信頼性
この記事は、住宅設備の現場に15年以上携わり、数百件以上の設置・交換を行ってきた筆者が執筆しています。
第二種電気工事士・ガス機器設置スペシャリスト・排水設備主任技術者の資格を持ち、電気・ガス・排水の専門知識を踏まえた正しい施工や注意点を解説。
実際に設置・使用している立場から、現場目線 × 利用者目線でリアルなレビューと選び方のポイントをお届けします。
据え置き型ガステーブルとビルトインの違い|自分で交換しやすいのはどっち?
結論から言うと、自分で交換しやすいのは「据え置き型(ガステーブル)」のほうです。天板に組み込まれたビルトインはガス接続工事が伴うため基本は業者の領域ですが、据え置き型はガスホースでつなぐタイプなので、条件が合えば自分でも交換できます。
なお本記事では、キッチンに置いて使う据え置き型のガスコンロを「ガステーブル」と呼びます。メーカーや販売店では「テーブルコンロ」「据え置きガスコンロ」と表記されることもありますが、同じものと考えて読み進めてください。
🔍 ビルトインと据え置き型の見た目・接続の違い
まずは自分の家のコンロがどちらのタイプかを見分けましょう。判断はとてもシンプルです。

ビルトイン:キッチンの天板(カウンター)にはめ込まれて固定されている。下にグリルや収納・オーブンが組み込まれていることが多い。

据え置き型(ガステーブル):調理台やコンロ台の上に「置いて」使い、ガスホースでガス栓につながっている。持ち上げれば動かせる。
ビルトインの交換を考えている方は、ガス接続や費用・DIY可否の事情が据え置き型とは大きく違います。次の記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
🔍 自分で交換しやすいのは据え置き型。ただし条件はある
据え置き型は「置いてホースでつなぐ」だけに見えますが、ガス機器であることは変わりません。自分で交換できるのは、ガス種・接続口・サイズが合い、つないだ後のガス漏れ確認までできる場合に限られます。具体的な条件は次の章でチェックリストにまとめます。
💡 筆者のひとこと
「うちは置いてあるタイプ」なら、ビルトインより手は出しやすいです。ただ、ガスは別物として慎重に。私が現場で見てきた限り、油断が事故につながるのは、難しい作業よりむしろ「簡単そうに見える接続」のほうです。
据え置き型ガステーブルは自分で交換できる?OK条件と業者に頼むべき条件
据え置き型は、下の条件がすべて揃う場合に限って、自分で取り付け・交換を検討できます。1つでも不安があれば、業者に頼むのが安全です。まずは自分が「自分で進めてよい条件」に当てはまるのかを、この章で見極めてください。
| こんな場合 | 進め方 |
|---|---|
| ガス種が既存と同じ/ガス栓があり、ホースでつなぐだけ/サイズも合う | 条件が揃えば自分で交換を検討できる |
| ガス栓が無い・遠い・古い/ガス種が不明/賃貸/少しでも不安がある | 業者・ガス会社へ依頼するのが安全 |
🔍 自分で交換を検討できる条件(チェックリスト)
- ガス種が既存と同じ(都市ガス同士・プロパン同士)と確認できる
- 既存のガス栓があり、それに適合する接続具でつなぐだけで設置できる(ガス栓の増設・移設・交換が不要)
- ガス栓・機器側の接続口の形がわかり、新品の接続具を取扱説明書どおりに正しくつなげる
- つないだ後にガス漏れがないか確認できる
- 設置スペース・サイズ・壁との距離が合う
ポイント:「既存のガス栓に適合する接続具でつなぐだけ」なら、一般家庭でも交換しやすい機器です。ただし「資格はいらない」と言い切れるのはこの範囲まで、と考えてください。
🚫 業者に頼んだ方がよいケース
ガス栓が無い・位置が遠い・古くて固い/増設・移設・交換やガス管に関わる工事が必要:これらは有資格者・ガス会社・専門業者の領域です。
ガス種が分からない/プロパン(LP)で供給会社のルールが確認できない:自己判断で進めず、ガス会社・供給会社に確認してください。
賃貸で勝手に交換してよいか分からない/接続やガス漏れ確認に少しでも不安がある:賃貸は管理会社・貸主に確認を。不安があれば無理せず業者へ。
🔍 据え置き型のホース接続に資格はいる?
据え置き型ガステーブルは、既存のガス栓に適合する接続具でつなぐだけなら、一般家庭でも交換しやすい機器です。ただし、ガス栓の増設・移設・交換、ガス管に関わる作業は別です。この場合は有資格者・ガス会社・専門業者に依頼してください。「ホースをつなぐだけ」と「ガス栓まわりの工事」は、まったく別の作業だと考えておくと安全です。
💡 筆者のひとこと
据え置き型は手を出しやすいですが、「ガス栓まわりをいじる必要が出た瞬間」からはプロの領域です。お客様からよく聞く後悔として、ガス栓が古くて固いのに無理に回そうとした、というケースがあります。迷ったら、そこで一度手を止めてください。
ガス種を間違えない|都市ガスとプロパン(LP)の確認
据え置き型の交換で一番多い失敗は、ガス種の取り違えです。ガス種が違う機器はそのままでは使えず、不完全燃焼など事故の恐れもあります。必ず既存と同じガス種を選んでください。
🔍 都市ガスとプロパンガスの見分け方
ガス種は、次のように複数の手がかりで確認します。1つだけで決めつけないのがコツです。
- 今使っているガス機器やガス栓まわりの表示(「12A・13A」は都市ガス、「LPG・プロパン」はプロパン)
- ガスメーター・検針票・契約書類の記載
- 屋外にガスボンベがあるか(ボンベがあればプロパンの可能性が高い)
注意:「屋外にボンベが無ければ必ず都市ガス」とは言い切れません。確実に知りたいときは、契約しているガス会社・供給会社に確認するのが一番安全です。
🔍 ガス種を間違えるとどうなる
ガス種ごとに必要な機器の仕様が異なります。違うガス種の機器を使うと、炎の状態が安定しなかったり、不完全燃焼につながったりする恐れがあります。安く買えた機器でも、ガス種が合わなければ使えません。必ず購入前に確認してください。
🔍 都市ガスにも種類がある(12A・13Aなど)
同じ都市ガスでも「12A」「13A」などの種類があります。機器側にも対応するガス種の表示があるので、購入時は対応表示を確認してください。自分での判断が難しいときは、ガス会社や販売店に確認すると確実です。
💡 筆者のひとこと
現場でよく見る失敗例として、「安く買えた」より「ガス種の確認漏れ」のほうがずっと多いです。引っ越し先のガス種を勘違いしていた、というのもよくあります。買う前に、今の機器の表示とガス会社の情報、両方で確認しておくと安心です。
据え置き型ガステーブルの選び方|買う前チェックと接続口・サイズ・火力
機種を選ぶ前に、まず下の「買う前チェック表」で自宅の条件を確認しましょう。幅だけ見て買うと、ホースが合わない・壁に近すぎる、といった失敗が起きやすいです。
| 確認項目 | 見る場所 | 間違えるとどうなる |
|---|---|---|
| ガス種 | 既存機器・検針票・ガス会社 | 使えない/危険 |
| 接続口 | ガス栓・機器側 | ホースや接続具が合わない |
| サイズ | 設置スペース | 入らない/壁に近すぎる |
| 壁との距離 | 左右・後方の壁 | 防熱板が必要になる場合がある |
| 強火力位置 | 右強火力/左強火力 | 壁側が強火力だと使いにくい・安全面の配慮が必要 |
| グリル | 調理スタイル | 不要な機能で価格が上がる |
🔍 ガス接続口の型と必要な接続具(取扱説明書とガス栓形状を確認)

家庭用のガス栓には「ホースエンドガス栓」「コンセントガス栓」などの形があり、機器側の接続口とあわせて必要な接続具が変わります。コンセント型の場合は専用のソケットが必要になることもあります。
大事なポイント:接続具には「ガスソフトコード(ゴム管)」と「ガスコード」など種類があり、ガス栓の形状・機器側の接続口によって選ぶものが変わります。特定の部材を決めつけず、必ず取扱説明書と自宅のガス栓の形状を確認してから用意してください。
🔍 サイズと壁との距離(防熱板)の確認
据え置き型の幅は、標準が59〜60cm、コンパクトタイプが56cm前後が目安です。ただし、幅だけでなく次の点も測っておきましょう。
- 設置スペースの幅・奥行・高さ(隣の作業台と高さがそろうと使いやすい)
- ガス栓の位置と、ホースが無理なく届くか
- 後方の隙間(隙間を隠すカバーが市販されています)
壁との距離に注意:可燃性の壁が近い場合は、メーカーが定める設置条件(壁からの離隔距離)を確認し、必要に応じて防熱板を使ってください。横幅だけで判断しないことが大切です。
🔍 魚焼きグリル・強火力バーナーの位置の選び方
魚焼きグリルは、両面焼き・片面焼き・無しから、調理スタイルに合わせて選びます。使わない機能を増やすと価格が上がるので、必要かどうかで判断しましょう。
強火力バーナーは右側・左側のどちらかに配置されています。基本的には、壁側に強火力が来ない配置を選ぶのがおすすめです。壁側が強火力だと、鍋を扱いにくいうえに、壁との距離の面でも配慮が必要になります。
💡 筆者のひとこと
サイズは「幅」だけでなく「ガス栓の位置」「左右の壁との距離」まで見ておくと失敗しません。私が現場で採寸するときも、いちばん最初に見るのはガス栓の位置とホースの取り回しです。ここを確認しておくと、買ってから「届かない」「近すぎる」がほぼ防げます。
取り付けの注意点とガス漏れ確認|古いホースは必ず新品に
取り付けで一番大事なのは、つないだ後の確認です。「差し込むだけ」と油断せず、ガス栓を閉めてから作業し、最後に必ずガス漏れがないかを確認してください。
🔍 古いホース・接続具を再利用してはいけない理由
古いガスホースや接続具は、見た目に問題がなくても、内部の劣化・ひび割れが進んでいることがあります。これがガス漏れの原因になります。交換のときは、ホース・接続具は必ず新品を使ってください。「まだ使えそう」での再利用はしないのが鉄則です。
🔍 接続具のつなぎ方の注意
作業の前に、必ずガス栓を閉めます。そのうえで、ガス栓の形状・機器側の接続口に合う新品の接続具を、取扱説明書の指示どおりに正しくつなぎます。差し込む位置や固定方法は機器・接続具によって違うため、「だいたいで差し込む」「自己流で済ませる」はしないでください。手順を簡略化しないことが、そのまま安全につながります。
🔍 つないだ後の確認(ここが最重要)
接続が終わったら、取扱説明書やガス会社の案内に従って、接続部に異常がないかを確認します。少しでもガス臭い、接続に不安がある場合は、そのまま使わずにガス栓を閉め、ガス会社や専門業者に相談してください。「確認できたつもり」で使い始めるのが一番危険です。
🔍 ガス臭いと感じたときの正しい対応
もしガス臭いと感じたら、あわてず次の順で対応してください。やってはいけないのは「換気扇を回す」ことです。スイッチの火花が引火の原因になり得ます。
- 火を使わない
- 電灯・換気扇などのスイッチに触らない(オンもオフもしない)
- 窓や戸を大きく開ける
- 機器栓・ガス栓を閉める(必要に応じてメーターガス栓も閉める)
- ガス会社(ガス漏れ通報窓口)へ連絡する
🔍 安全装置(Siセンサー)と古い機器の買い替え
2008年10月以降、家庭用ガスコンロには安全センサー(Siセンサー)を搭載した機種が主流になっています。立ち消えや過熱を感知して自動で消火するなど、安全面の機能が大きく向上しています。かなり古い機器を使い続けている場合は、安全装置の面からも買い替えを検討する価値があります。
💡 筆者のひとこと
プロが必ずやるのは「つないだ後の確認」です。15年以上の現場経験から言うと、ここを省く人がいちばん危ない。少しでも臭いや違和感があれば、使わずにガス栓を閉めて連絡する——これだけは家族にも徹底してほしいです。
古いガステーブルの捨て方・処分方法|粗大ごみ・引き取り・中古売却
外した古いガステーブルの捨て方は、自治体の粗大ごみ・販売店の引き取り・不用品回収・中古売却などがあります。状態がよければ売れることもあるので、捨てる前に選択肢を知っておきましょう。
🔍 ガステーブルの主な捨て方・処分方法
- 自治体の粗大ごみ(自治体ルールを確認)
- 販売店・業者の引き取り(買い替え時に相談)
- 不用品回収・金属買取
- 中古売却(フリマアプリ・買取店)
自治体の粗大ごみに出す場合は、地域によって申し込み方法・手数料・出し方が異なります。ガステーブル本体だけでなく、古いホースや電池の扱いも自治体ルールに従って処分してください。
注意:処分は自治体のルールを確認し、重い機器を無理に自分で運ばないようにしてください。プロパン用の機器は、ガス会社・供給会社のルールにも注意が必要です。
🔍 中古で売る場合の注意
使用年数が浅く、状態がよいものは、中古でも値が付くことがあります。ただし相場は時期や状態で変わるため、いくらで売れるかは一概には言えません。出品するときは、年数や使用状況を正直に記載しましょう。
💡 筆者のひとこと
動く機器でも、ガス機器の中古は状態説明を正直にするのが大事です。買った相手とのトラブルの元になりやすいので、ガス種・年数・気になる点は最初に書いておくのをおすすめします。
まとめ|据え置き型は条件が揃えば自分で交換できる。ただしガスは安全第一
据え置き型ガステーブルは、ビルトインと違って自分で交換しやすい機器です。ただしガス機器である以上、外してはいけないポイントがあります。最後に要点を整理します。
- ✅ ビルトインは基本業者、据え置き型は条件が揃えば自分で交換しやすい
- ✅ ガス種(都市ガス/プロパン)は必ず既存と同じものを確認して選ぶ
- ✅ 接続口の型・サイズ・壁との距離・ガス栓位置を買う前に確認する
- ✅ 古いホース・接続具は使わず必ず新品。つないだ後は必ず確認する
- ✅ ガス臭いときは火気を使わずスイッチに触らず、窓を開けて栓を閉めガス会社へ
- ✅ 古いガステーブルの捨て方は、自治体の粗大ごみ・引き取り・不用品回収・中古売却から選ぶ
- ✅ ガス栓工事・賃貸・少しでも不安があれば業者へ
💡 筆者のひとこと
据え置き型は手を出しやすいぶん、油断しやすい機器でもあります。難しく考えすぎる必要はありませんが、「ガス種の確認」と「つないだ後の確認」だけは絶対に省かないでください。ここさえ守れば、初心者の方でも落ち着いて進められます。
🔍 機器・接続具を買う前に(重要)
据え置き型ガステーブルを購入するときは、必ず「自宅のガス種」と「設置スペースのサイズ」を確認してから選んでください。ガス種を間違えると、取り付けられなかったり、不完全燃焼など事故の原因になったりします。新品のガスホースや接続具は、自宅のガス栓の形状・機器側の接続口を確認したうえで、取扱説明書に合うものを別途用意してください。
\ 筆者が現行品から選ぶなら、タイマー付きのこのモデルを候補にします。消し忘れ対策や煮込み時間を重視する方に向いています /
※筆者が実際に使用していた旧型とは別モデルです。購入前に、ガス種・強火力位置・設置寸法・接続口を必ず確認してください。
まずは楽天の商品価格ナビで、価格・在庫・送料・納期を比較してみてください。
RT64MH7R2-CR/13A リンナイ RINNAI テーブルコンロ 水無片面焼グリル 右大バーナー・都市ガスAmazonやPayPayをよく使う方は、以下のリンクもあわせて確認すると選択肢が広がります。
※本体は型番・ガス種・サイズの適合を確認のうえお選びください。ホース・接続具はガス栓の形状によって選ぶものが変わります。不安がある場合は購入前にガス会社・販売店に確認することをおすすめします。
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