今回のテーマはKVKタッチレス水栓のDIY取り付け&ナビッシュとの比較

そんな疑問をお持ちの方、実はとても多いんです。
住宅設備工事士として15年間、数多くのキッチン水栓の取り付けを行ってきた私の実体感として、センサー式水栓のDIYで失敗する原因のほとんどは「事前確認不足」です。特にコンセントの有無は、見落とすと取り付け自体ができなくなるので、必ず確認が必要です。
この記事では、KVKのタッチレス水栓(KM6091SCECM5)を実際に自宅に設置した体験をもとに、ナビッシュとの違いと、DIY前に絶対確認しておくべきポイントをお伝えします。
この記事でわかること:
- KVK KM6091SCECM5の特徴とLIXILナビッシュとの違い
- DIY取り付け前に確認すべき3つのポイント(コンセント・穴径・工具)
- 実際の取り付け手順とセンサー式ならではの注意点
本記事の信頼性
この記事は、住宅設備の現場に15年以上携わり、数百件以上の設置・交換を行ってきた筆者が執筆しています。
第二種電気工事士・ガス機器設置スペシャリスト・排水設備主任技術者の資格を持ち、電気・ガス・排水の専門知識を踏まえた正しい施工や注意点を解説。
実際に設置・使用している立場から、現場目線 × 利用者目線でリアルなレビューと選び方のポイントをお届けします。
KVKのタッチレス水栓とは?まず型番と特徴を確認
KVKのタッチレス水栓は、センサーに手をかざすだけで水を出し止めできる混合水栓です。ただし、シリーズ内に複数のモデルが存在し、型番によって機能が大きく異なります。購入前に型番をしっかり確認しておくことが重要です。

🔍 KM6091SCECM5はマットブラックのセンサー水栓

私がお客様宅に取り付けたのは、KVKのKM6091SCECM5というモデルです。型番末尾の「5」はカラーコードで、マットブラックを示しています。マットホワイトが欲しい場合は末尾が「4」のKM6091SCECM4になります。
🔍 KM6091SCECM シリーズの型番早見表
| 型番 | 特徴 |
|---|---|
| KM6091SCECM5 | マットブラック・AC100V・撥水機能なし(著者設置モデル) |
| KM6091SCECM4 | マットホワイト・AC100V・撥水機能なし |
| KM6091SCECHS | 撥水膜コーティング付きモデル(型番が異なる) |
| KM6092SCECM5 | KM6091の後継・現行モデル(2026年5月時点) |
注意:撥水モデルは型番が違います:「撥水膜コーティング付き」を希望する場合はKM6091SCECHS系の型番になります。KM6091SCECM5には撥水機能はついていません。購入前に必ずご自身が欲しい機能の型番を確認してください。
🔍 センサー操作でできること・できないこと
KM6091SCECM5はタッチレス水栓ですが、センサーで操作できる範囲に注意が必要です。
センサーで操作できること:湯水の吐止水(手をかざすだけでON/OFF)
センサーで操作できないこと:浄水の吐止水。浄水を出す場合は、レバー操作が必要です。これはナビッシュとの大きな違いです。
🔍 現在の後継モデルはKM6092SCECM5
私が取り付けたKM6091SCECM5は現在生産終了となっており、現行の後継モデルはKM6092SCECM5です。KM6091に関する施工手順の情報は後継モデルにも参考になりますが、仕様の細かな違いについてはKVK公式サイトで最新情報をご確認ください。
💡 筆者のひとこと
KVKの水栓はデザインのバリエーションが豊富で、マットブラックの落ち着いた見た目がキッチンに合っています。LIXILナビッシュには無い見た目と価格のバランスでKVKもいいですよ。実際に使ってみると、センサーの反応も良かったですね。
LIXILナビッシュとの違い

タッチレス水栓を選ぶ際、KVKとLIXILナビッシュのどちらにするか迷う方は多いです。結論から言うと、「浄水をセンサーで操作したいか」がいちばんの分岐点です。
※最新の機種では、浄水もセンサーで吐水できるタイプもあるようです
なお、ここでの比較は私が実際に使っていたナビッシュA10との体験ベースです。現在のナビッシュはシリーズ構成が変わっているため、購入時は現行品番をLIXIL公式サイトでご確認ください。
🔍 KVKは浄水のセンサー吐止水が非対応
KM6091SCECM5を選ぶ上で最も注意が必要な点は、浄水の吐止水はセンサーに対応していないことです。浄水を使いたい場合はレバーを手動で操作する必要があります。
一方、LIXILナビッシュのモデルによっては、浄水もセンサーで吐止水できる機種が存在します。「浄水もタッチレスで使いたい」という方には、ナビッシュの浄水対応モデルを検討する価値があります。
🔍 主要スペック比較表
| 比較項目 | KVK KM6091SCECM5 | LIXIL ナビッシュ系 |
|---|---|---|
| 湯水のセンサー吐止水 | ◎ 対応 | ◎ 対応 |
| 浄水のセンサー吐止水 | △機種による | ○ モデルにより対応 |
| 電源方式 | AC100V(コンセント必須) | AC100V・乾電池式あり |
| デザイン | マットブラック・マットホワイト等 | シリーズにより異なる |
| DIY難易度 | 通常水栓より高め | 通常水栓より高め |
ナビッシュの詳しいグレード比較・実使用レビューは別記事で解説しています。
🔍 デザインと価格帯
KVKのKM6091SCECM5はマットブラックのシンプルなデザインが特徴です。ナビッシュはシルバー系が中心のため、キッチンをブラックで統一したい方にはKVKが向いています。価格は時期や販売店によって変動するため、購入時に各販売店で比較されることをおすすめします。
💡 筆者のひとこと
浄水をよく使う家庭には、ナビッシュの浄水センサー対応モデルの方が使い勝手がよいかもしれません。我が家では浄水よりも普通の水をメインに使うため、KVKで十分でした。どちらが合うかは、ご自身のキッチンでの使い方次第です。
DIYで取り付ける前に確認すること
センサー式水栓は通常の水栓交換より確認項目が多いです。特に電源まわりの確認は必須です。取り付けを始める前に、以下の3点を必ずチェックしてください。
なお、一般的な水栓交換の準備・止水栓の確認・既存水栓の取り外し方については、別記事で詳しく解説しています。
🔍 ①シンク下にAC100Vのコンセントがあるか

KM6091SCECM5はAC100V仕様のセンサー水栓です。センサーを動かすために、シンク下にコンセントが必要です。
コンセントがない場合は取り付けできません:シンク下にコンセントがなければ、AC100Vタイプのセンサー水栓は取り付けできません。コンセントを新設・移設する工事は電気工事士の資格が必要な作業です。無理にDIYせず、電気工事士に依頼してください。
取り付け前に、シンク下の収納を開けてコンセントの有無を確認してください。コンセントがある場合は、ACアダプターを差すだけなので資格は不要です。
🔍 ②コンセントがない場合は電池式モデルも検討する
シンク下にコンセントがない場合でも、KVKには電池式のセンサー水栓があります。型番末尾に「D」が付く電池式モデルを選べば、コンセントなしでもセンサー水栓を使えます。
現行の後継モデルでどの電池式が対応しているかは、KVK公式サイトで最新情報をご確認ください。コンセントを新設するよりも電池式モデルを選ぶ方が、DIYとして現実的な選択肢になる場合があります。
🔍 ③取付穴径が対応しているか確認する
既存の取付穴に入るかどうかを事前に確認する必要があります。製品の取付穴径は、KVK公式の製品仕様書または付属の施工説明書で確認してください。既存水栓の穴径と一致しているかを測ってから購入することをおすすめします。
🔍 ④工具の準備:専用工具が必要になる場合がある
KM6091SCECM5の取り付けに必要な基本工具は以下のとおりです。
- プラスドライバー
- モンキーレンチ(2本)
- プライヤー
- KPS957B(KVKの六角締付工具)または台付水栓レンチ
KPS957Bについて:KPS957BはKVKの六角締付工具です。作業スペースや固定ナットの位置によっては、専用工具や台付水栓レンチが必要になる場合があります。「モンキーレンチで代用できる」とは一概に言えないため、シンク下の作業スペースを事前に確認した上で必要な工具を用意してください。
💡 筆者のひとこと
15年間の施工経験から言うと、コンセントの確認はとにかく最初にやってほしい作業です。「水栓を外してから気づいた」では元に戻すだけでも手間がかかります。シンク下を開けてコンセントの有無だけでも先に確認しておけば、取り付け失敗のリスクをぐっと減らせます。
KVKタッチレス水栓の取り付け手順
ここからは実際の取り付け手順を解説します。通常の水栓交換(止水・既存水栓の取り外し)が完了している前提で進めます。センサー式ならではの工程として、電磁弁・センサーユニット・ACアダプターの接続があります。
🔧 ①止水して既存水栓を外す
まず止水栓を閉め、既存の水栓ホースを外します。給水・給湯それぞれのホースを緩め、水栓本体を固定しているナットも外して取り出します。
止水栓が固着して動かない場合:無理に回すと破損するリスクがあります。元栓で止水してから作業するか、業者へ依頼してください。
🔧 ②本体を取付穴に固定する
新しい水栓本体の配管を取付穴に通し、シンク下から固定します。KPS957B(KVKの六角締付工具)または台付水栓レンチを使って、ナットをしっかり締めてください。

締めすぎに注意:固定ナットは「しっかり締まった」感覚でとめてください。過度な力をかけると本体や配管が破損することがあります。
🔧 ③給水・給湯・浄水配管を接続する
止水栓にジョイントを取り付け、水栓ホースをクイックファスナーで接続します。浄水カートリッジ対応モデルの場合は、浄水用の分岐チーズとホースも接続します。付属品に浄水関連のパーツが含まれているかを施工説明書で確認してください。

🔧 ④電磁弁・センサーユニット・ACアダプターを接続する
ここがセンサー式水栓ならではの工程です。電磁弁を取り付け、カプラーユニットを接続します。カートリッジ取付枠をビス止めし、DCジャックのコネクターを接続。最後にACアダプターをシンク下のコンセントに差し込みます。



コンセント工事が必要な場合は業者へ:既設コンセントへのACアダプター接続は通常の作業範囲ですが、コンセントを新設・移設する場合は電気工事士の資格が必要です。必ず電気工事士へ依頼してください。
🔧 ⑤通水確認と水漏れチェック
すべての接続が完了したら、止水栓をゆっくり開けます。最初は少しずつ開けて、各接続部からの水漏れがないかを目視で確認してください。問題がなければ全開にしてセンサーの動作を確認します。
- 各ホース接続部から水漏れがないか
- 電磁弁・カプラー周辺から水漏れがないか
- センサーに手をかざして吐止水できるか
- 浄水のレバー操作が正常に動作するか
水漏れが止まらない場合は無理をしない:接続部の増し締めをしても水漏れが続く場合は、止水栓を閉めてから業者へ相談してください。
💡 筆者のひとこと
通常の水栓交換と比べると、電磁弁やカプラーの接続工程が増える分、手順は多くなります。ただ、焦らず施工説明書の順番通りに進めれば、DIYに慣れた方であれば対応できます。接続部の水漏れチェックだけは念入りにやってください。実際に現場で水漏れのクレームが入るのは、この確認不足によるものが大半です。
まとめ:KVKタッチレス水栓はこんな人におすすめ
- ✅ KM6091SCECM5はマットブラックのセンサー水栓
→ 撥水機能なし。撥水モデルは型番が異なる(KM6091SCECHS系) - ✅ 現在の後継モデルはKM6092SCECM5
→ 仕様の詳細はKVK公式サイトで確認する - ✅ 浄水のセンサー操作はできないタイプもある
→ 「浄水もタッチレスで使いたい」場合は別機種かナビッシュの浄水対応モデルを検討する - ✅ AC100Vタイプのためシンク下のコンセント確認が必須
→ コンセントがない場合は電池式モデルか、電気工事士によるコンセント設置を検討する - ✅ DIYは可能だが、コンセント工事が必要な場合は電気工事士へ
→ 既設コンセントへのACアダプター接続のみなら資格不要
💡 筆者から最後に一言
KVKのタッチレス水栓は、シンク下にコンセントがあってDIYに慣れている方であれば十分に取り付けられます。我が家で使い続けて感じるのは、毎日の料理や洗い物でセンサーの便利さが地味に効いてくることです。コンセントの確認だけは必ず最初にやっておいてください。それができれば、あとは焦らず手順通りで大丈夫です。
🏠 工事で取り付けた同シリーズの現行モデル
この記事で実際に取り付けたのは、KVKの「KM6091SCECM5」です。
現在は、浄水側もセンサー操作に対応したWセンサータイプの
「KM6092SCECM5」も発売されています。
この記事では、KM6091SCECM5の施工体験をもとに、
KVKタッチレス水栓をDIYで取り付けるときの注意点を解説します。
購入する場合は、現在の仕様に近いKM6092SCECM5も候補になります。




