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住宅設備工に転職すれば交換できるようになる住設機器20選

2022年7月22日

住宅設備工になれば、どんな住設が交換できるのでしょうか?

住宅設備工のnosushiです!

当記事では、住宅設備工になったら、どんな住設が交換できるようになるのかを書いています。

水・ガス・電気・空調、内装と、多岐にわたる仕事内容ですが、それぞれの詳細を説明します。

住宅設備工にって何?という方は、おすすめしている記事がありますのでご覧ください。

それではよろしくお願いします!

本記事の信頼性

筆者のプロフィール

水関連の住宅設備

「給水・給湯」と「排水」のどちらも施工範囲になります。

キッチン水栓

キッチン水栓
キッチン水栓

施工時間:301時間

キッチンで施工する水栓は、キッチン水栓とは別に浄水器単体で設置するものもあります。

自動で水が出る水栓の場合は電気が必要になる場合もあるので、全ての水栓を扱うには電気の資格も必要になります。

洗面水栓

洗面水栓

施工時間:30分~1時間

洗面台の水栓です。

排水口を開け閉めする棒は、排水金具の部品なので水栓とは別の商品です。

排水金具を交換することもあります

浴室水栓

浴室水栓
浴室水栓

施工時間:30分~1時間

お風呂の水栓です。

壁内にある給水給湯の配管と接続します。

右側が給水、左側が給湯の配管です。

左右の高さが合わない事もありますが、水栓本体側の調整で傾きが無いように設置します。

デッキ水栓
デッキ水栓

賃貸に多いデッキタイプも施工範囲です。

洗面化粧台

洗面化粧台
洗面化粧台

施工時間:2時間~

洗面水栓単体の場合と、洗面化粧台まとめて交換する場合があります。

水栓自体は洗面化粧台に付属しています。

既製品の横幅が60cm、75cm、90cmが基本ですが、それ以上のもの、オーダーできるものがあります。

洗面ボウルの素材が陶器の場合はかなりの重量となるため、1人作業では危険な場合もあります。

新しい洗面台によって給水、給湯、排水の位置が異なるため、床下や壁を開けて配管経路を変える場合があります。

下地が石膏ボードか木下地かによっても固定方法が変わってきます。

洗面台のコンセントを使うために電気工事が関わることもあるので、意外と複合的な工事です。

トイレ、温水トイレ洗浄便座

トイレ
トイレ

施工時間:1時間~2時間

温水洗浄便座単体であれば30分もあれば設置できますが、トイレも交換であればそれなりに時間がかかります。

既設の排水管を延長したりフランジという部品を付け替える作業が発生すると難易度も上がります

交換時の臭いや汚物が服についたりと最初は嫌悪感でいっぱいですが、不思議と慣れますw

壁紙・CF・巾木と、内装を含めてリフォームしたい要望が多いのも特徴です。

トイレ程度の内装が出来るようになれば、6~8時間程度でトイレリフォームが出来ます。

例えば、コンセントの無いトイレをリフォームする場合「電気屋」「水道屋」「内装屋」が必要です。

幅広くやっている住宅設備取付あれば1人で全部できます

ビルトイン食洗機、卓上食洗器

フロントオープン食洗機
フロントオープン食洗機

ビルトイン食洗器は、給水、排水、電気が絡む複合工事です。

交換であれば、給水管、排水管、電源をそのまま使うケースが多いですが、新規設置は難易度が高めです。

キッチンのキャビネットになっている部分を撤去し、専用の給水、排水、電源を新設します

キッチンに関する知識も必要ですし、電気工事の資格も必要です。

海外製食洗機であればまた違う知識が必要です。

フロントオープンタイプか引き出しタイプ、コンパクトタイプの場合のキッチンの加工法など、覚えることが多いのです。

ディスポーザー、排水トラップ交換

施工時間:1時間~2時間

ディスポーザー
ディスポーザー
排水トラップ
排水トラップ

キッチンの排水部分の交換も施工範囲です。

ディスポーザー設備のあるマンションでは、ディスポーザーの交換もします。(新規設置はNG)

キッチン水栓と接続し、ディスポーザーと連動させるケースもあるので給水、排水の知識が必要になります

ガス関連の住宅設備

所持する資格にもよりますが、ガス栓の2次側(ガス栓からガス機器につながる部分)からガス機器までの交換が施工範囲です。

ビルトインガスコンロ、据え置きガスコンロ

ビルトインガスコンロ
ビルトインガスコンロ

施工時間:1時間~2時間

キッチンで使うガスコンロの交換です。据え置きは無資格でも設置できます。

ビルトインガスコンロの施工は必ず資格が必要となります。

ガス工事の中では難易度は低めですね。

ビルトインガスオーブン

施工時間:1時間~2時間

ビルトインガスコンロの下にあるビルトインガスオーブンも施工範囲です。

ガスオーブンとガスコンロを接続し、ガスを通します。

メーカー毎に接続方法、部品が異なるので、それぞれの施工知識の取得が必要です。

ガスオーブンは重いので基本は2人作業となります。

ガス給湯器、瞬間湯沸かし器

ガス給湯器
ガス給湯器

施工時間:2時間~3時間

ガス給湯器は、壁に固定したり床に置いたりマンションであればパイプスペースに納めたりと、施工方法が多岐に渡ります

必要となる部品も多岐に渡るので、数多くの施工パターンを経験しないといけません。

床暖房、浴室換気乾燥機等も絡む場合があるため、高難易度の機器と言えるでしょう。

排気口から窓までの離隔距離があるなど、法令の勉強も必要です。

電気関連の住宅設備

電気工事の資格が無いと出来ない事がほぼです。第二種電気工事士の資格は必須と言えますね。

IHクッキングヒーター、電気オーブン

IH、電気オーブン
IH、電気オーブン

施工時間:1時間~5時間

IHの交換だけであれば、コンセントの抜き差しなので資格は不要ですが、コンロからIHにするとなると、難易度が上がります。

分電盤から専用線を引く必要があるので、配線の経路、その配線を隠蔽できるか露出するか等を考える必要があります

分電盤にブレーカーを追加する空きがあるのか、契約アンペア数は問題ないかも考慮します。

電気オーブン設置であればIHとは別の専用線も引くことになります。

エコキュート・電気温水器

エコキュート
エコキュート

施工時間:1日~2日

われらの仕事で最難関なのが、ガス給湯器からエコキュートへの交換です。

エコキュートを置く土台を作ることから始まり、専用の電気回路を引き、給・排水・追炊管をエコキュートまでキレイに伸ばす・・・

また、搬入経路・設置場所の確認や電力会社への申請等も作業の一つとなります

工事件数自体が少ないので会社によっては慣れるのが難しいかもしれません。

コンセント、スイッチの交換・増設

コンセント
コンセント

施工時間:5分~

何かの工事のついでにコンセントやスイッチの交換を依頼されることもしばしばあります。

見た目がおしゃれなもの、昔っぽいフォルム、様々な形状があります。

住設機器の導入のためのコンセント増設は日常茶飯事です

ドアホン

ドアホン
ドアホン

施工時間:~1時間

特に難しくもないですが、防水の処理等が必要です。

音が鳴るだけのチャイムから今どきのドアホンに交換するなら新たな通信線を引きます。

最近では無線のタイプもあるので、その工事は減っていくかもしれませんね

浴室テレビ

浴室テレビ
浴室テレビ

施工時間:1時間~2時間

画像のテレビは地デジ対応していないテレビですが、浴室までテレビ線を引き、設置することもあります。

ユニットバスの壁にビスを打ち込んだ時の鉄粉が浴槽に付着すると錆びの原因にもなるため養生に気を遣って施工します。

空調関連の住宅設備

ルームエアコン

ルームエアコン
ルームエアコン

施工時間:1時間~3時間

エアコン取付だけを職域としている方もいるくらい、意外と難易度の高い商材です。

設置する場所によって、必要な部材がとんでもなく多岐に渡るため、中途半端に手を出すと痛い目を見ます

取付にミスがあれば、冷えない・水漏れ・家財汚す、と施工費が安いわりにシビアなのがルームエアコンです。

施工費が安いため追加費用で稼ぐしかないエアコンですが、我らの施工範囲となります。

夏場は死ぬほど仕事があります。望めば、ですが・・・

レンジフード

レンジフード
レンジフード

施工時間:2時間~3時間

キッチンの換気扇です。

壁に付いている給気口と連動する処理が必要であったり、吸うと同時に給気してくる同時給排気機能を持つ機種もあります

そんな特殊なケースを除けば比較的容易に交換が可能です。

浴室換気乾燥機

施工時間:2時間~3時間

浴室換気乾燥機
浴室換気乾燥機

浴室の換気扇です。

吸うだけの単純なものから、電気による暖房機能付き、ガスによる暖房機能付き、があります

固定のために天吊りしたりUB上に枠を組んだりすることもあります。

その他の換気扇

施工時間:~1時間

トイレの換気扇
トイレの換気扇

キッチン、お風呂以外の換気扇も施工範囲です。

基本は浴室かトイレです。

住宅設備交換に付随する内装

クロス+クッションフロア

壁紙+クッションフロア
壁紙+クッションフロア

トイレや洗面所の内装くらいであれば、機器交換と同時に施工できるようにしてます。

クロスに糊付けをする機械を買うのか、手で糊をつけるのか、または糊付けされたクロスを買うのかは、施工件数に応じて考えます。

クロスは数をこなさないと上手くならないので、練習あるのみです

お客様の家は練習の場では無いので自宅や職場で練習します。

まとめ:覚えるのは大変だけど、出来るようになれば食っていける

悩んでる

初心者からすれば、とんでもない数の商材に愕然としているかもしれません。

ですが、若くして住宅設備工になる人は少ない事もあり、これらが出来れば確実に重宝されます!

絶対に無くならないし、新築よりもリフォームの需要が上がっているこの状況ではとても強みのある職種と言えるのではないでしょうか

紹介した商材以外の延長線上にあるキッチン交換やユニットバス交換まで広げていけば、文句なしに食っていけるしょう。

当ブログでは住宅設備工への転職を応援しています!

一緒に頑張っていきましょう!

以上です!

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nosushi

住宅設備機器設置工事スタッフとして10年程勤めています。 住設機器の交換で悩んでる方の手助けになればと思いブログを立ち上げました。以下の資格を所持してます。 ・第二種電気工事士 ・簡易内管施工士 ・ガス機器設置スペシャリスト ・給水装置工事主任技術者 ・排水設備工事責任技術者 ・福祉住環境コーディネーター

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