キッチン水栓をDIYで交換にチャレンジしたい!
どんな問題が発生する可能性があるか、その対処法を事前に知っておきたい!
上記のようなお悩みを解決する記事です!
本記事内容
- 水栓を外す前にしておくことを解説
- キッチン水栓をはずしてみよう!外し方の解説
- キッチン水栓を付けてみよう!付ける際に発生した問題の対処法
- 設置後の確認をしよう!
キッチン水栓をDIYする事は、他の住設機器よりも比較的簡単です。
最初にチャレンジする住設機器としては最適かと思います。
そこで本記事では、
キッチン水栓をDIYで交換する順序を4つのステップに分けて解説していきます。
順番通りに進めることができれば、自分で交換する事が出来るでしょう。
本記事の信頼性
外す前にチェックしておくことについては、別の動画でまとめておりますので是非参考にしてみてください。
<STEP1> キッチン水栓を外す前にしておくこと
水の元栓を閉める
キッチン水栓をそのまま外すと水が溢れて大惨事になります。
まず最初に水の元栓を閉めましょう。
元栓?意識したことないけどうちにもあるのかなぁ?
どこの家にも必ずあるのでご安心を!
マンションの場合
マンションであれば玄関横のPS(パイプスペース)にある場合が多いです。
ガス給湯器がPSにあるようであれば、同じ場所にあるケースが多いです。
マンションの本管から各家庭に水が供給されています。
その付近に閉められるハンドルがあれば閉めてください。
上の画像で元栓は縦になってますが、右に半回転して横にすれば閉まります。
※配管が横向きであれば逆になる
このように向きを変えれば閉まるツマミのタイプと、ぐるぐる回して止水するハンドルタイプがあります。
ハンドルタイプの場合は、時計周りに止まるまで回します。
戸建ての場合
閉め方はマンションタイプと同じですが、元栓のある場所がマンションとは異なります。
駐車場にある事が多いですが、家の周りを足元見ながら注意深く回ればどこかに元栓の蓋があるはずです。
色のついた蓋で、大きさは大体40cm×25cmくらいです。
土が詰まって蓋が空かないこともありますが、マイナスドライバー等を入れると開けやすくなります。
シンク下の止水栓を閉める
次に、シンク下の止水栓があるようであればそちらも閉めておきましょう。
上の画像で、青は「水」赤は「湯」の止水栓です。
このようなハンドルであれば時計回しで閉めることが出来ます。
なんで元栓閉めたのにここも閉めるの?
まれに元栓を閉めても完全に水が止まらない事もあるんだよ・・・
逆にキッチンの止水栓だけ閉めたらダメなの?
施工中にもしも水の配管が折れたりしたら大惨事!だから両方閉めておこう!
シンク下に止水栓が無い場合は、元栓だけ閉めておきましょう。
シンク下を片付ける
元栓を閉めたとしても、配管内に水は少し残ってます。
そのため、シンク下の物は全部出しておきましょう。
大きいバスタオルを敷いておいたり、バケツを準備しておくと安心です。
万が一問題が起こった場合に対応してくれる業者を探しておく
あまりお世話になるケースは少ないかと思いますが、念のため探しておくと良いでしょう。
自分で交換が出来ず、結局元に戻すことなった場合は、交換してくれる業者を探してみてください。
くらしのマーケットだと地域密着の業者さんが見つかるのでおすすめです。
こんなサービスがあると認識しておくだけでも心強さが違いますね。
<STEP2> キッチン水栓を外してみよう!
キッチン水栓のレバーにて水とお湯が出ないことを確認して準備完了です。
次に取り外す作業へ取り掛かります。
給水・給湯ホースを外す
まずは宅内の給水給湯配管と、キッチン水栓付属の配管を分離します。
下の画像のような状況の場合、止水栓の上からがキッチン水栓の配管です。
モンキーレンチ1を止水栓にかけ、モンキーレンチ2を外したいソケット(金色)にかけます。
必ず外したい箇所の下の部分(画像では止水栓)を、モンキーレンチで逆方向に押さえてください。
上の画像では、金色の部品を反時計回りに回そうとしてます。
つまり下側のモンキーレンチは、時計回りに力を入れています。
モンキーレンチを2本使うのやりずらいんだけど・・・
2本使わないと止水栓まで緩めてしまうかもしれないんだ。やりにくけど大事なことだよ
配管が分離できれば成功です。
給湯側もも同じように外しましょう。
さらに、付いてる部品もばらしておきます。
※先に部品をばらした方がやりやすいかもしれません
最終的に上からキッチン水栓を引っこ抜くので細かい部品が付いたままだと引っ掛かってしまいます。
元に戻す事も想定して、部品はなるべくきれいに外しましょう。
キッチン水栓本体を引っこ抜く
次はいよいよ本体を引っこ抜きましょう!
ナット固定ともぐらーずの場合があります。
ナット固定の場合
シンク下に潜り込んでナットを外してみましょう。
画像では以下の工具を使用しています。
もしもナットを手で回して外せる場合はラッキーです。工具不要です。
ナットが取れればあとは簡単で、上から引っ張るだけです。
水栓付属の配管が全て抜ければ取り外し完了です。
取り外しに関しては、もぐらーずよりもナット固定の方が楽ですね。
もぐらーずの場合
LIXILの製品を使って実践してみます。
まずは、水栓本体ともぐらーずを分離します。
TOTO製品だとネジのキャップが見えている場合が多いので、キャップを外してネジを緩めることができます。
LIXILはネジのキャップが隠れている場合があります。
LIXILの刻印がされているところに隠れてます。
本体根本の部分をくるっと回したらネジが出てきました。
これをプラスドライバーで外し、本体をぐりぐり上に引っ張れば抜けます。
もしも回らない場合はウォーターポンププライヤーで無理やり回します。
水栓本体付属の配管が、ギュウギュウに入ってます。
回したり揺らしたりしながら引っ張ると外れやすいので試してみてください。
キッチン水栓ともぐらーずの分離が完了しました。
あとは二つ見えているネジを緩めればもぐらーずが外れます。
これにて撤去完了です。
なんだ~思ってたより簡単!
これは新品を使っているから簡単なんだ。「下の部分を回したら・・・」と書いてあるけど、古い物は固着して回らないケースが多いんだよ。
え!?まわらなかったらどうするの??
ウォーターポンププライで力ずくで回したり、マイナスドライバーを突っ込んで回る部分を破壊して無理やりネジを露出させるんだよ。錆び取りスプレーをかけて様子を見てもいいけどね
大変そうだね・・・
もぐらーずのデメリットは、固着して外れなくなるケースがあるんです。
また、もぐらーず自体が緩んでいたりすると、「下の部分を回す」こと自体が出来なくなるんです。
もぐらーずのネジ2本が全く動かない事もあります。
もぐらーずが外れない場合
水栓本体ともぐらーずが分離できた場合は、あとはどうにかネジを回すだけなので力と工具があれば何とかなります。
ただ、本体ともぐらーずの分離すらできない状態は、キッチン水栓撤去で最も厄介な状況となります。
その場合は、業者を手配してください。
ここまで来て外れないなんて・・・
これ以上進むのはおすすめしないな。元に戻せるのであれば復旧してほしい。
<STEP3> キッチン水栓を付けてみよう!
外したところの掃除をしよう
キッチン水栓が設置されていた箇所が露呈すると、長年の汚れがたまっているはずです。
傷がつかない程度にこすって落としましょう。
水垢の場合はサンポールが効きますが、カナダワシでこすっても良いです。
あまりに強くこするとシンクに傷が付くので注意してください。
買ったものを取り付けてみよう!
キッチン水栓本体を取り付けてみましょう!
設置に関しては、外すのと流れが反対になるだけですので、設置の説明書に書かれている通りに進めてみてください。
ここまで来た皆さんであれば、簡単に進められるはずです。
え~!?なんか心配だなぁ・・・
設置説明書を見れば十分だよ!外す事ができれば付けるのなんて大したことないはず。以降では、説明書に書いてないハマりそうな部分を解説していくよ!
取付穴が小さい
水栓のホースを通す穴の大きさは、大体は38mm前後のメーカーが多いです。
もし穴が小さい場合は、穴を拡張しなくてはいけません。
設置場所の材質が人工大理石であれば、棒やすりでもあれば削れると思います。
ステンレスの穴拡張はステップドリルを使いますが、かなり高いので業者呼んだ方が安く済むかもしれません。
あまりに安物だとポキッと簡単に折れたりします。
取付穴が大きい
逆に穴が大きい場合は、穴変換アダプタを使用し小さくしましょう。
穴の大きさによって使用する部材は変わるので、穴の大きさを間違えないように注意しましょう。
以下の部材で36mmの穴に変換することが可能です。
付属の配管が届かない
水栓の配管が止水栓に届かない事がありますが、長さを調整できる部材を使用すれば問題ありません。
まずは以下の画像をご覧ください。
水栓のソケットが止水栓に届いています。
無理なく届くのであれば何の問題もありません。
次に、届かなかった場合です。
届かない場合は片ナット付きアダプターという部材を使用すれば長さの調整が可能です。
上の画像のように、延長する部材があるのでご安心ください。
新しい水栓のホースが今より短いから別の商品に変えた方が良いなんて事は全くありません。
片ナットアダプターに限らず、延長する部材は多数ありますので急ぐ場合は近くのホームセンターへ行ってみるのも良いでしょう。
<STEP3>設置後の確認をしよう!
元栓を開く
水栓の設置が終わりましたらは元栓を開きますが、下記の2点を確認してから元栓をゆっくり開きましょう。
- シンク下に止水栓がある場合は閉めておくこと
- 水栓のレバーを閉めておくこと
また、開いた後接続部に水漏れが無いかを確認して下さい。
水漏れがあった場合は、即座に止水栓・元栓を閉じて接続箇所の締め直し等を行ってください。
締め直しが出来たら再度元栓を開きましょう。
水漏れの確認は1度だけではなく、交換後は10分おきくらいに確認してください。
時間をかけて漏れることがあるので、必ず確認をするようお願いします。
よし!漏れがないこと確認できたぞ!やっと終わった・・・
微量に漏れている場合があるから後ほどまた確認してね。次は最終確認!あと少しがんばって!
水量とフィルター掃除
水・お湯ともに水量を調整しましょう。
止水栓が付いている場合は、水を出しながら止水栓を少しずつ絞ればOKです。
止水栓が無い場合は調整が出来ません。
フィルター掃除については各々の水栓説明書に記載がありますので必ず行うようにしましょう。
配管を外した時に出たゴミが詰まっていて水の出が悪い場合があります。
<まとめ>キッチン水栓を外すことが出来ればあとは付けるだけ!
記事の要点をまとめると次の4点です。
- 水の元栓を探しておく、タオルやバケツの準備をしておく
- 水栓が外れない場合は中断することも大事
- 水栓の設置自体は説明書通りでOK。問題が起こっても対処法はあるので焦らない
- 設置後の水漏れ確認は怠らない。時間をかけて漏れる場合がある
何度も言うように、外せるかどうかでDIYで交換出来るかが決まるように思います。
取付に関しては、工具があれば説明書通りに進めるだけです。
プロでもはまってしまう、外し方に重点を置いて記事を書いてみました。
しっかりと準備して1日で工事完了するようチャレンジしてみてください!
皆様の参考になれば幸いです!