レンジフード 住宅設備

レンジフードのクリーニングいらず?掃除が簡単なおすすめ3機種を設置のプロが紹介します

2022年2月9日

レンジフードの選び方を知ってますか?掃除が簡単なおすすめ3機種を設置のプロが紹介します

レンジフードのフィルター交換が面倒だし汚らしい!掃除がしやすいレンジフードを教えてほしい!

我が家のレンジフードは新しいものに交換が出来るのか知りたい!できれば費用の目安も教えてほしい!

上記のようなお悩みを解決する記事です!

本記事内容

  • レンジフードとは?どんな種類があるのか
  • 変えない事が前提となっている機能
  • 掃除がしやすいフィルターレスとは?
  • 交換におすすめのメーカー
  • あったら嬉しい便利な機能
  • 交換の依頼先と費用の目安
  • 筆者おすすめのレンジフード

レンジフードのお掃除はしていますか?

住設機器交換で生計を立てている筆者は、レンジフード交換の経験も多数あります。

意外とフィルター交換の定期契約や業者によるクリーニングをされている方が多いという印象を持っています。

長くきれいに使いたいから契約をしているのだと思いますが、何年も定期購入していれば相当の金額になります。

そこで本記事では、

レンジフードの基本的知識から始め、お掃除のしやすいレンジフードの紹介までを記載します。

フィルターの定期購入も不要になりますし、お手入れは思った以上に簡単と感じるのではないでしょうか。

基本的な知識から交換の費用までを記事にしておりますので、参考にしていただければと思います。

本記事の信頼性

筆者のプロフィール

<STEP1>レンジフードとは?プロペラファンとシロッコファンの違い

一口にレンジフードと言っても、プロペラファンとシロッコファンの2つがあります。

築浅の物件ではシロッコファンしか見ない事もあり、主流は確実にシロッコファンですね。

タイマーや掃除に関する便利な機能を搭載しているのもシロッコファンです。

プロペラファン

屋外に面している壁に取り付けられており、プロペラが回ることにより、屋内の空気を屋外へ排出します。

直接屋外につながっているため強風など外気の影響を受けやすい形状となってます。

高さのない戸建て住宅で多く設置されていました。

メリット

  • 排気能力はシロッコファンより高い
  • プロペラの取り外しが簡単で、掃除はしやすい
  • シロッコファンに比べ安価で済む

デメリット

  • 外気の影響を受けるので、高い場所等には向いていない
  • プロペラむき出しで設置するかフードで隠したりするが、どちらにしても見た目が悪い。
  • プロペラがむき出しなので音がうるさい

シロッコファン

薄型レンジフード
薄型レンジフードの例

レンジフード内部にファンがあり、回転することで空気を吸い込みます。

屋外までをダクトで接続しているため、ファンが屋外に接していない事も特徴です。

外気の影響を受けにくいのでマンション、戸建てともに主流となってきています。

メリット

  • 薄型であれば見た目がかっこいい
  • フィルターレスであれば、掃除が手間ではない
  • プロペラに比べ、回転音が静か

デメリット

  • 排気能力はプロペラよりは低い
  • 機能にもよるが、高価になる傾向あり

<STEP2>変えない事が前提となっている機能

新しいレンジフードを選ぶ際に気を付ける事があります。

現状のレンジフードには、吸い込むだけではない何かしらの機能が付いている場合があります。

何も考えずに変えてしまうと吸い込みが悪くなる等の悪影響がでます。

特に、同時給排やダンパー連動の場合は機種の選定が非常に難しいです。

その場合は自分で選定するのではなく、取付業者さんへ見積をお願いしましょう。

レンジフードの幅

サイズ(幅)は「60cm」「75cm」「90cm」と3種類があります。

加熱機器より幅が大きい物は設置してはいけません。

例えば、75cm幅のガスコンロが付いているのに60㎝のレンジフードは付けては行けません。

レンジフード横に戸棚がある場合は、サイズを変更すると隙間が出来ます。

現状のままで変更しない方が無難ですね。

レンジフードの高さ位置

ガスコンロから計測し、レンジフード下端まで80cmの離隔距離が必要です。

万が一距離が取られていない場合は、位置を上げて設置する事が好ましいです。

また、薄型であればブーツ型と比べて、形状的に頭をぶつけやすくなります。

上げた方が良いケースが複数ありますが、

上げてしまうと壁の下地が見えてしまう可能性が出てきます。

露出した下地を隠す工事が別途必要となるため、通常よりも費用がかさむ場合がある事を覚えておきましょう。

同時給排機能付き

普通のレンジフードは排気だけを行いますが、同時給排タイプは給気も同時に行います。

理由としては、排気をするには同量の給気が必要となるからです。

高気密住宅などでは外気から自然と入り込む空気が少ないため、

扉が重くなったり、窓の隙間から給気しようとして音が出てしまう事もあります。

同時給排機能が無いレンジフードに変えるとなると、使用のたびに窓を開けるなどの対処が必要となります。

外観からは判断が難しいため、お住いがマンションであれば管理会社等に確認すれば良いでしょう。

ダンパー連動

給気ダンパーの例
給気ダンパーの例

同時給排機能は、レンジフード本体に給気用の口が設けられています。

一方ダンパーが連動している場合、壁もしくは天井等に設けられた給気口がスイッチと連動し開きます。

ダンパー接続用の部材を別途購入する必要があります。

レンジフード用のコンセントが4芯の場合は、電気工事が必要になる可能性があります。

<STEP3>掃除がしやすいフィルターレスとは?

フィルターレスとは、文字通りフィルターを使用していないレンジフードです。

フィルターが無いなら掃除しなくてもいい!という訳ではありません。

掃除をしないと油ギトギトになります。

しかしながら、フィルターを掃除する労力に比べれば比較的楽に掃除できますよ、というものになります。

下記の部位を外して掃除をします。

  • 整流板
  • オイルトレー
  • ファン
整流板の例
整流板の例
オイルトレーの例
オイルトレーの例
ファンの例
ファンの例

各社油が落ちやすい素材を使用していますので、過去の物に比べたら掃除が楽、というイメージでしょう。

費用が高くなっても良いのであれば、より手間が省けた商品もあります。

例えば、10年間お手入れ不要を謳っている機種もあります。

良く説明をご覧になって頂きたいのですが、下記のような注意書きがあると思います。

「〇〇の部分は〇か月に一度掃除してください」

一切手間が無い商品というのは、令和の時代でも難しいんでしょうね

<STEP4>レンジフード交換におすすめのメーカー

ガスコンロやIHヒーターとの連動等、加熱機器と合わせて売り出しているメーカーをおすすめしています。

リンナイ

ガス機器と言えばリンナイですが、レンジフードも販売しています。富士工業のOEMです。

ファンのお掃除が不要なオイルスマッシャーを搭載した機種があります。

お掃除のしやすさ、音の静かさ、デザイン、電気代と、様々な面で工夫がなされています。

パナソニック

パナソニックはIHクッキングヒーターの製造も行っているので、パナソニックで合わせる方が多いです。

お湯をセッティングして内部を自動洗浄する機種も登場しています。

煙の多さに応じて吸い込むレベルを変えてくれるエコナビ搭載機種もあります。

ノーリツ

ノーリツと同様ガス機器メーカーですね。

オイルスマッシャーや自動洗浄などの目立った機能はありませんが、

照明の調光や電球色の変更、キッチンタイマーが付いているなど、細かい箇所で面白い工夫をしています。

<STEP5>あったら嬉しい便利な機能

必須ではありませんが、あると何かと便利な機能があります。

機能が上がる分費用も上がりますので、予算との兼ね合いで取捨選択してみてください。

DCモーター、LED照明

消費電力が少ないため、電気代を削減できます。通常のモーターよりも静音性にも優れています。

上位機種に付属した機能ではありますが、多少の価格差であればDCモーターを選択した方が賢明です。

加熱機器連動

ガスコンロやIHで火を付けると、自動でレンジフードが作動します。

火を消せばタイマー運転に切り替わってくれるので、レンジフードの消し忘れは無くなるでしょう。

タイマー機能

ノーリツで言うと、5分,15分,30分の3段階でタイマーを付けることが出来ます。

消し忘れ防止になります。

少し臭いが残っているからちょっと運転させておきたい事もありますよね。

地味に便利な機能です。

<STEP6>交換費用、交換にかかる時間

交換費用の内訳は以下が目安となります。

購入先によって変わりますのであくまでも目安となります。

項目費用かかる時間
標準工事費30,000円~50,000円1.5~3時間
処分費用5000円
追加工事:
プロペラをシロッコに変換
15,000円~20,000円1時間
追加工事:
同時給排対応
100,00円~20,000円1時間
合計30,000円~95,000円1.5時間~5時間
レンジフード交換にかかる費用と時間の目安

標準工事費に開きがあるのは、サイズによって値段も変わってくる場合が多いからです。

60cmサイズであれば1人での取り付けが可能ですが、

90cmサイズは2人以上で工事した方が安全のため、人件費も絡んでくるケースが多いです。

<STEP7>交換工事の依頼先は?DIYで工事できる?

DIYで工事ができるか

標準の工事で収まるのであれば、DIYで交換するのは難しく無いと思います。

追加工事が必要な場合は、別売り部材が必要である事が多く、個人では少し大変かもしれません。

DIYで交換する場合でも、一度は業者に見てもらうのが良いでしょう。

実際の現場を見ずにレンジフードの見積を出すのは非常に難しいです。

調査無しで見積を出してくれる業者もいると思いますが、追加費用を取る前提だと思います。

損をしないためにも、複数の業者へ相見積りをしてみてはいかがでしょうか。

リショップナビであれば、コンシェルジュが要望を聞いてくれます。

該当する業者を複数探して紹介してくれるため、手間が少なくて済みます。

もしよければ試してみてください。

まとめ&おすすめのレンジフード3選

記事の要点をまとめると次の6点です。

  • レンジフードとは?どんな種類があるのか
    • プロペラファンとシロッコファンがあり、主流はシロッコファン。
  • 変えない事が前提となっている機能
    • レンジフードの幅、設置する位置、同時給排機能、ダンパー連動がある場合は変えない方が良い
  • 掃除がしやすいフィルターレスとは?
    • フィルターの不要なレンジフード。整流板、オイルトレー、ファンと、3つの構成
  • 交換におすすめのメーカー
    • リンナイ、ノーリツ、パナソニックが人気
  • あったら嬉しい便利な機能
    • DCモーターLED照明で電気削減、加熱機器連動でレンジフード自動化、タイマー機能で消し忘れ防止
  • 交換の依頼先と費用の目安

単純な機能しかない機種でも、フィルターレスであれば今より掃除が楽になると思います。

是非購入の際の参考にしてみてください!

ノーリツが機能の割にはお手頃で良いと思います。

以上です!

  • この記事を書いた人
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nosushi

住宅設備機器設置工事スタッフとして10年程勤めています。 住設機器の交換で悩んでる方の手助けになればと思いブログを立ち上げました。以下の資格を所持してます。 ・第二種電気工事士 ・簡易内管施工士 ・ガス機器設置スペシャリスト ・給水装置工事主任技術者 ・排水設備工事責任技術者 ・福祉住環境コーディネーター

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