水回り設備

ナノバブルとウルトラファインバブルの違いは?家に入れる3つの方法と値段を工事士が調べてみた

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今回のテーマは【ウルトラファインバブルの選び方】

📋 この記事はこんな方に向けて書いています

  • 元栓に付ける30万〜60万円台のウルトラファインバブル機器をすすめられて、迷っている方
  • 給湯器の交換で、ウルトラファインバブル搭載モデルにするか悩んでいる方
  • 「ウルトラファインバブルは意味ない」という話を見て、どちらが本当か知りたい方

なお、シャワーヘッド単体(ミラブルやReFaなど)の比較は扱いません。ここで扱うのは家の配管側にウルトラファインバブルを入れる3つの方法です。


住宅設備工事士として15年以上、給湯器や水まわりの交換・据付をしてきました。水道水に目に見えないほど細かい泡を発生させる、という点はどれも同じなのに、方法によって値段が1万円以下から60万円台まで開きます。その差が何なのかを、売る側以外の資料まで当たって調べました。

結果を先に書きます。値段が高いほど根拠の資料が多い、とは限りませんでした。それから、給湯器で入れる方法は、家の条件(ドレンや排気)によっては選べません。

この記事でわかること

  • ナノバブルとウルトラファインバブルの違い(JISの定義から)
  • 「効く」という話が、どの資料までなら確かめられるのか
  • 自分の家では、3つのうちどれが選べるのか(そもそも選べない家があります)

をわかりやすく解説します。

本記事の信頼性

この記事は、住宅設備の現場に15年以上携わり、数百件以上の設置・交換を行ってきた筆者が執筆しています。

第二種電気工事士・ガス機器設置スペシャリスト・排水設備主任技術者の資格を持ち、電気・ガス・排水の専門知識を踏まえた正しい施工や注意点を解説。

実際に設置・使用している立場から、現場目線 × 利用者目線でリアルなレビューと選び方のポイントをお届けします。

家にウルトラファインバブルを入れる方法は3つある

入れ方は3つです。元栓に後付けする、給湯器を搭載モデルにする、器具の直前に小さなジョイントを付ける。かかるお金は1万円以下から60万円台まで開きます。違いは「泡をどこで作るか」です。家の入口か、給湯器の中か、蛇口の手前か。まずここを押さえてください。

ウルトラファインバブルを家に入れる3つの方法。元栓に後付け、給湯器に内蔵、器具の直前にジョイントを付ける位置を示した図
入れ方どこが対象になるか費用あとで外せるか
① 元栓に後付け家中の水もお湯も本体30万〜60万円台+工事費外す前提がない(業者工事)
② 給湯器を搭載モデルにお湯を使うところ給湯器本体に含む(差額は後述)給湯器ごと交換
③ 器具の直前にジョイント付けたところだけ1個1万円以下×付ける箇所の数外せる

🔍 先に結論|どれを選べるかの目安

  • 給湯器の交換が近い方 … ②。ただしドレンと排気しだいで、そもそも選べない家があります
  • 給湯器の予定がない・②を選べない方 … ③。安くて外せますが、継手が1箇所増えます
  • 今すぐ家中まとめてやりたい方 … ①。契約の前に配管長の条件と認証の有無を聞いてください

💡 筆者のひとこと

各社の製品ページ、認証一覧、査読論文、国の報告書まで当たりました。驚いたのは、50万円近いUFB DUALの資料が、並べた中で一番薄かったことです。

ナノバブルとウルトラファインバブルは、何が違うのか

ウルトラファインバブルは、泡の大きさの区分名です。JIS(日本産業規格)の定義は下のとおりです。

呼び名JIS B 8741-1:2019 の定義
ファインバブル体積相当の直径が100µm未満のバブル
マイクロバブル体積相当の直径が1µm以上100µm未満のファインバブル
ウルトラファインバブル体積相当の直径が1µm未満のファインバブル

🔍 では「ナノバブル」は、どういう扱いなのか

JIS B 8741-1:2019 の附属書に、そのものずばりの記述があります。国際規格 ISO 20480-1:2017 に対応した規格で、売る側の文書ではありません。

「ナノバブル」という用語が「ウルトラファインバブル」を意味するものとして広く使用されていることも、ISO/TC 281は認識している。しかし、「ナノバブル」は明確に定義されているわけではなく(後略)

ISO/TC 281は、今後作成するファインバブルに関する文書では、「ナノバブル」という用語を使用しないで、その代わり、産業、市場及び国際標準化活動における混乱を避けるために、「ファインバブル」及び「ウルトラファインバブル」を使用することとした

JIS B 8741-1:2019(ファインバブル技術-用語)附属書A

つまり、同じものを指す言葉として広く使われている。ただし規格をつくる側は、混乱を避けるために「ナノバブル」を使わないと決めた。商品ページで両方の言葉が飛び交っているのは、そういう事情です。

わかるのはここまでです:JIS B 8741-1 は用語の規格で、泡がどれくらい残るか、どんな効果があるかまでは決めていません。大きさの区分があるだけで、そこから「だから効く」へはつながりません。なお、ハウスクリーニング各社の追い焚き配管洗浄はマイクロバブルと薬剤の組み合わせです。泡の大きさが100倍以上ちがうので、「業者と同じことが家でできる」とは言えません。

💡 筆者のひとこと

現場でも「ナノバブルの給湯器ですよね」と言われます。呼び方が違うだけで、指すものは同じです。ただマイクロバブルと混ざった説明も多いので、見積書の言葉はどちらなのか見ておいてください。

「効く」の証拠は、どこまであるのか

先に言っておくと、効くかどうかの科学的な決着はついていません。この章では、効くと報告している資料と、そうは言えないとする資料を、両方並べます。どれを選ぶかの目安は、最後の章でまとめます。

🔍 効くと報告している側

文献何を調べたかただし書き
Langmuir 2016電気分解で作った約100nmの泡が、タンパク質汚れの付着を防ぎ、付いた汚れも落とせたと報告泡の作り方が製品と違う。安定していたのは約24時間
Nanomaterials 2025(総説)半導体や膜の洗浄、歯科などでの効果の報告を集めたもの全部、純水と管理された条件下。家庭の水まわりの記述はなし
日本家政学会誌 2024;75(1):17-23風呂のピンク汚れの原因菌を、10L/分・1分の流水でどれだけ落とせるか測定家庭に近い条件。リンナイが根拠として挙げている論文
日本健康開発雑誌 2023;44成人女性16名に40℃・20秒のシャワーを浴びてもらい、肌の角層水分量を比較共著者2名がリンナイ開発部の社員

ひとつ断っておきます:一番下の論文は、共著者にメーカーの社員が入っています。査読は通っていますが、独立した第三者の研究ではありません。それでも「販売ページの自社試験だけ」よりは一段上の資料です。

🔍 効くとは言えない、としている側

同じ Langmuir に、2024年、こういう指摘が載りました。原子間力顕微鏡で泡と粒子を見分けながら観察した研究です。

(処理の)後にナノバブルが観察され、粒子が除去されたからといって、ナノバブルが除去を引き起こしたとは言えない

Langmuir 2024(Bilotto ほか)の指摘を要約

著者らは、泡は副産物で、効いているのは別の作用ではないかと見ています。ただしこれは表面ナノバブルを対象にした研究で、著者自身が水中を漂う泡へ話を広げてはいません。この2つは分けて読んでください。

もっと手前の議論も残っています:水中を漂うナノバブルがそもそも存在するのか。ここも査読誌の中で結論が出ていません。なお、家の蛇口の水を扱った査読論文は、調べた範囲では見つけられませんでした。

🔍 国の報告書と、業界団体が自分で書いている但し書き

経済産業省が2014年度に、この技術の基盤を固める事業を1年間やっています。その事後評価報告書(2016年1月)に、こう書かれていました。約10年前の文書です。

ファインバブルの生成・挙動や作用のメカニズムといった基礎的・基盤的な技術の解明・開発について課題が残っており、本格的な産業応用には至っていない。

信頼できる技術として発展するためには、さらなるメカニズムの解明、研究開発の深掘りや定量的評価が必要である。

経済産業省「ファインバブル基盤技術研究開発事業 事後評価報告書」平成28年1月

さらに、評価にあたった委員の一人が、所見の中で「ファインバブルが有効に働くとされる作用機序等の原理的理解は未解決のままであり」と書いています。委員個人の意見であって、報告書の結論ではありません。それでも、評価する立場の研究者がそう書いています。

誤解しないでください:この報告書は「効果がない」と結論づけたものではなく、むしろ産業応用に期待する立場で書かれています。

もう一つ。推進側の一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)が、自分たちの広告・表示ガイドライン(2025年12月・第2.1版)にこう書いています。

ファインバブルそのものの性質や効果は解明・検証の途上である場合もあり、また商品等で期待されるファインバブルの効果は、ファインバブルが存在さえしていれば必ず得られるものとは限らない。

FBIA「ファインバブル広告・表示ガイドライン」2025年12月1日 第2.1版

同じガイドラインに、発生装置の性能と効果を直接結びつける表現をしないこと、とも書かれています。「泡がたくさん出るから効く」は根拠にならないと、推進する側が自分で決めているわけです。「ファインバブル産業会は怪しいのでは」と検索して来た方には、まずこの文書を読んでみてください。

🔍 「泡が弾ける衝撃で洗う」という説明について

マイクロバブルを売る会社のページに、「泡が縮んで潰れる衝撃で汚れを剥がす」という説明が出てくることがあります。これについて、同じくマイクロバブル発生機を売るOHR流体工学研究所が、「自己収縮による圧縮破壊現象は、追試で確認されていない」と書いています。FBIAの洗浄効果のページにも、圧壊や衝撃波の記述はありませんでした。どちらを正解とも決めず、事実だけ書いておきます。

💡 筆者のひとこと

効くという論文と、効くとは言えないという論文が、同じ雑誌に載っています。「効きます」と言い切っているページを見たら、根拠に何を挙げているかを確かめてみてください。

「ファインバブル産業会の認証」の読み方

「FBIA認証取得」と書いてあっても、効果まで認証されているとは限りません。商品ページを読むときに役立つので、製品認証一覧(2026年9月1日現在の版)を開いて、全件確認しました。

ファインバブル産業会の認証3種類(製品認証・型式特性認証1a・製品登録)と、それぞれどこまで審査されるかを示した図

🔍 認証一覧を読むときの6つのポイント

  • 認証は3種類ある:製品認証/型式特性認証(1a)/製品登録。効果まで審査されるのは製品認証です。1aは製品サンプル1個の測定結果だけを見ます。
  • 製品認証でも「効果登録無し」がある:泡は認証したが効果は登録していない製品が複数あります。マークがあれば効果も認められている、とはなりません。
  • 認証には配管長の条件が付いている:リンナイとパナソニックHVACは泡が10m・効果が4m、富士計器は泡が15m・効果が8mで認証されています。
  • 「除菌」「殺菌」「抗菌」「節水」は35件のどこにもありません。効果はどれも「◯◯の洗浄効果」と対象を限った書き方です。
  • 配管の汚れで認証されているのは「排水管汚れの洗浄効果」だけ(給湯器2社)。給水配管や追い焚き配管の内側がきれいになる、という認証は1件もありません。
  • KVKのジョイントも、UFB DUALも、この一覧に見当たりませんでした(3つの一覧とも)。

配管長の読み方に注意:「効果は4m」は、4mを超えると効かなくなるという意味ではありません。その距離で試験をして、その範囲で認められたという意味です。

一覧に無い=効かない、でもありません:認証は申請して受けるものです。載っていないことは、効果を否定する材料になりません。逆に、載っていれば第三者が審査した、とは言えます。

🔍 実際のパッケージで読んでみる(SANEIの洗濯機アダプター)

試しに、SANEIの「洗濯機アダプター(PM101-20)」を買ってみました。洗濯機の給水口とホースの間に付ける部品です。箱と取扱説明書を、上のポイントで読んでみます。

SANEI洗濯機アダプターPM101-20の箱の裏面。洗い残し59%減少の表示と試験条件が書かれている
箱・取説に書いてあること読み方
「SANEI株式会社は、FBIAの会員です会社が会員であることで、製品の審査ではありません
「洗い残し59%減少色付けしたタンパク質の汚れをガーゼに塗り、10回洗った条件での数字。ほかの汚れや家の洗濯で同じとは限りません(箱にも「使用環境により効果は異なります」とあります)
SANEI洗濯機アダプターPM101-20の取扱説明書。泡の数の測定条件と、SANEI株式会社はFBIAの会員ですという記載

FBIAの製品登録一覧も見てみました。SANEIの登録(RUFB2003002)はありますが、登録されている効果は「肌汚れの洗浄」「食器汚れの洗浄」「保温」の3つで、洗濯は入っていませんでした(2026年9月14日に確認)。

ここまでしか言えません:このアダプターの泡を作る部分が、登録された発生装置と同じものかどうかは、箱と取説からは分かりませんでした。なので「この製品は登録されていない」とも「洗濯には効かない」とも言えません。

💡 筆者のひとこと

私が期待していたのは「配管の中がきれいになるのでは」でした。ところが全35件を見ても、給水配管と追い焚き配管の内側について認証された効果は1件もありません。あてが外れました。

7製品を横に並べてみる|UFB DUALの価格と、公開されている資料

値段の順に並べても、根拠資料の多さの順にはなりませんでした。各社の製品ページと認証一覧から、価格・泡の数・配管長・認証の有無を並べた表です。

製品設置場所本体価格個数濃度/平均粒径測定時の配管長FBIA製品認証公開されている根拠資料
UFB DUAL水道の元栓13A 319,000円/20A 498,000円(13A・20Aは配管の太さ。税抜・工事費別)5,000万〜7,500万個/cc/195.6±13.5nm記載を確認できず一覧に見当たらず泡の数と大きさ。掲げるのは水道の部品としての認証
ReFa SUIGEN住居の水道管371,800円〜638,000円約2,000万個/mL/0.17µm約10mあり被験者比較つきの効果データ
富士計器 Be-Life 20A給水の根元350,000円(税込385,000円)1,406万〜2,050万個/mL/113〜122nm15m〜100mあり(泡15m/効果8m)濃度の測定レポート3枚(条件つき)
バブルラボ HOME ONE給水配管非公開約3,398万個/mL/約0.176µm10mあり性能のみ。効果の比較試験は未掲載
リンナイ 内蔵型給湯器給湯器の中給湯器本体に含む2,170万〜2,730万個/cc/100〜119nm泡10m/効果4mあり(CU7ab10031)査読論文2本+共同研究。試験条件を全部公開
パロマ 内蔵型給湯器給湯器の中給湯器本体に含む2,286万個(条件の記載が不十分)効果10mあり「実際の使用環境の実証ではない」と自ら注記
KVK PZ423342器具の直前7,700円(税込)/実売5,000円前後約5,000万個/mL/0.17µm配管なし(吐水量5L/min・超純水)一覧に見当たらず効果はうたっていない。泡の数の第三者測定のみ

認証を取っている元栓型は、配管長を書いています:富士計器は15m〜100m、ReFaとバブルラボは約10m。ところが50万円近いUFB DUALだけ、記載を見つけられませんでした。

「水道機器認証」は泡の認証ではありません:UFB DUALが掲げる日本水道協会の給水器具認証は、水道の部品として安全か(漏れない・有害物が溶け出さない)を見るもので、泡の効果の審査ではありません。

KVKは効果を一切うたっていません:出しているのは泡の数と大きさだけです。物足りなく見えますが、根拠のない効果を書かないという点ではむしろ真っ当です。

数字の比較には限界があります:泡の数は各社バラバラの条件で測っています。配管を10m通したあとの数字と出た直後の数字は比べられないので、「KVKのほうが濃い」とは言えません。

💡 筆者のひとこと

リンナイの資料は、試験ごとに配管長・水温・水圧・硬度まで書いてあります。給湯器から蛇口やお風呂までの距離は家によって違うので、何mの配管で測った数字なのかが分かるのは、読む側にとって助かります。

給湯器で入れる方法を選べるのは、どんな家か

ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。業者のサイトは「給湯器を替えればウルトラファインバブルに」としか書きません。ですが、その前に見るところがあります。

🔍 交換時期と重なるなら、上乗せは3万円台だった

同じ通販ショップで、同じシリーズの搭載モデルと非搭載モデルの値段を並べてみました。2026年9月に調べた、だいたいの値段です。

型番ウルトラファインバブル通販の値段(目安)
RUF-UE2406AW搭載約14万円
RUF-E2406AW非搭載約11万円
3万円台

どちらもエコジョーズ・フルオート・24号・屋外壁掛型で条件がそろっています。給湯器の交換時期と重なるなら、上乗せ3万円台で、お湯側の配管に発生装置が入ります。KVKのジョイントを5箇所に付けても2万円台なので、大きくは変わりません。

この数字の前提:工事費はどちらを選んでも同じようにかかるので、差には響きません。通販の値段は時期やお店で変わります。

「お湯側が全部きれいになる」とは書けません:認証されている効果の条件は、配管長4mでした。我が家は給湯器から風呂まで10m以上あります。つまり我が家は、試験された範囲の外です。資料が一番多いのは搭載型ですが、資料が多いことと、自分の家で効くことは別です。査読論文2本も、うち1本は共著者がメーカーの社員でした。

🔍 そもそも選べない家がある(我が家がそうでした)

2026年9月時点で確認した範囲では、この発生装置はエコジョーズ(潜熱回収型)に載っています。リンナイのニュースリリースにも「高効率ガス給湯器『エコジョーズ』にウルトラファインバブル発生装置を搭載」と書かれていました。

エコジョーズを設置できるかどうかは、別々の2つの条件で決まります。ここを一緒くたにしている説明が多いので、分けておきましょう。

❓ エコジョーズを置けるかどうかを決める2つの条件

(a) ドレンの排水先があるか:エコジョーズは排気の熱を回収するので、凝縮水(ドレン)が出ます。これを流す先が必要です。ベランダの排水へ流してよいかは、管理規約や現地の状況で変わります。

(b) 既設の排気筒・アダプターがエコジョーズに対応しているか:エコジョーズは従来型より排気温度が下がるので、今付いている排気部材がそのまま使えるとは限りません。現物を見ないと判断できません。

我が家はマンションで、排気が丸穴です。そしてドレンを流す先を確保できませんでした。片方だけなら手はあったかもしれませんが、両方に引っかかっています。つまり私は、②を選べませんでした。

マンションだから無理、ではありません:リンナイは2024年2月9日に、集合住宅取替タイプ(RUFH-UTE2406AW2-6ほか)を含むラインアップ拡充を発売しています。機種はあります。順番として、ドレンと排気が先だ、というだけです。

見積りの前に、ご自身で確認できるのは次の5点です。

  • ベランダなど、屋外に置ける場所か
  • ドレンを流せる排水先があるか
  • 排気の形式(丸穴か、パイプシャフト内か)
  • 今の排気筒・アダプターがエコジョーズ対応か
  • 管理規約に機器の変更や排水の決まりがないか

給湯器の交換そのものは、ガス・給水・電気がからむ工事で、資格や事業者の要件がある作業です。DIYでやる話ではありません。ただ、上の5点を先に見ておけば、業者と「うちは置けるのか」を早く詰められます。

そもそも交換の時期なのか迷っている方へ。寿命の見きわめ方とエコジョーズのドレンは、こちらの記事のほうが詳しいです。

💡 筆者のひとこと

業者のサイトには、ドレンや排気の話はほとんど出てきません。「給湯器を替えればウルトラファインバブルに」と言われたら、「ドレンはどう処理するんですか」と聞いてみてください。

デメリットと、結局どう選ぶか

3つに共通するデメリットは、効果が保証されていないことです。そのうえで、方式ごとの弱点が別にあります。買わないほうがいい人から先に書きます。

🔍 ①元栓型のデメリット

外す前提のない設置になります:元栓に割り込ませるので、気に入らなかったから戻す、ができません。家全体が対象なので、要るところだけ選ぶこともできません。

リースは総額が膨らむことがあります:ある元栓型の製品について、その販売代理店自身が「支払期間トータルの総額が定価の2〜3倍に膨れ上がるケースがある」と書き、一括購入をすすめています。

🔍 ②給湯器内蔵のデメリット

お湯側だけで、選べる家も限られます:トイレや洗濯機の給水は水側なので対象になりません。交換時期が来ていないのに、これのためだけに替えるなら割高です。

🔍 ③ジョイントのデメリット(工事士から見て)

安くて外せるのは本当です。ただ、工事士として書いておかないといけないことが3つあります。

継手が1箇所増えます:つなぎ目が1つ増えれば、水が漏れる場所も1つ増えます。パッキンの劣化、締め付け不足、年数が経ってからの緩み。マンションなら下の階まで巻き込みます。

水量や勢いが落ちることがあります:細い通り道を作って泡を出す部品なので、圧力損失で流れる量が減る可能性があります。お湯側は特に注意です。機種によっては最低作動水量があり、そこを下回ると湯温が安定しません。なお、KVKのジョイント(PZ423342)について、圧力損失の公表値は見つけられませんでした。

保証の扱いは規定を読んでも決まりません:各社の保証規定には「改造」「工事説明書によらない施工」を免責とする条項があります。これに当たるかは、取り付ける前にメーカーへ聞いてください。なお、KVKはこのジョイントについて「60℃以上のお湯を長時間使わないこと」とも注意しています。

🔍 向く人・向かない人

賃貸にお住まいの方:①と②は選べませんが、③なら選択肢になります。ただし貸主や管理会社への確認と、退去時に元へ戻すことが前提です。

効果を数字で確かめたい方には、どれも向きません:家庭で泡の数は測れませんし、汚れの落ち方を条件をそろえて比べるのも難しいです。

💡 筆者のひとこと

5,000円の部品でも、水がかかる場所につなぎ目を増やすのは工事です。締めたあとは必ず通水して、しばらく置いてから継手を手で触ってください。濡れていたらやり直しです。

我が家の場合|給湯器で入れる方法は使えない

我が家は、給湯器で入れる方法(②)が使えません。残るのは①か③です。③の部品は試しに買ってみましたが、まだ付けていません。

🔍 我が家の条件で見ると

  • ②給湯器 … ドレンを流す先がなく、排気も丸穴なので使えない
  • ①元栓 … 家中が対象になるが、30万〜60万円台で、あとから外せない
  • ③ジョイント … 1万円以下で外せるが、つなぎ目が増える

この記事では、商品をおすすめしません:私はまだどれも取り付けていません。効果の裏づけがはっきりしないものを、使ってもいないうちに人にすすめるのは筋が通らないと思っています。

元栓型や給湯器の交換を検討されるなら、1社の見積りで即決せず、複数社に相見積もりを取ってください。ドレンと排気について何と説明されるかを比べると、業者の見立ての差が分かります。

💡 筆者のひとこと

どれを選んでも、効くかどうかの答えはまだ出ていません。だからこそ、値段と、あとで元に戻せるかどうかを先に比べておくと、選んだあとで後悔しにくいはずです。

まとめ|値段ではなく、自分の家で選べるかで決まる

資料の量が多いことと、自分の家で効くことは別、と頭の隅に置いてください。

  • 給湯器の交換が近く、ドレンと排気が問題ない家 … ②。資料は一番多いが、メーカー社員が共著の論文を含み、認証は配管長の条件つき
  • 給湯器の予定がない・②を選べない家 … ③。安くて外せるが、継手が1箇所増える
  • 今すぐ家中まとめてやりたい家 … ①。契約前に、配管長の条件と認証の有無を聞く

手元には、この記事で読んだSANEIの洗濯機アダプターがあります。KVKのジョイントも注文していて、まだ届いていません。付けたら、その記録と、半年後・1年後に開けて見た結果を、別の記事に書きます。

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住宅設備工として15年以上、現場での提案・設置・交換を行ってきました。給湯器・水栓・トイレ・換気扇・食洗機など、住設機器の選び方や取り付け方を、現場経験を活かしてわかりやすく解説します。 所持資格:第二種電気工事士、ガス機器設置スペシャリスト、排水設備主任技術者、福祉住環境コーディネーター、基本情報処理技術者、kintoneアソシエイト、他多数。

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