
今回のテーマは SANEI のキッチン水栓 K87120TJV-13 を DIY 交換できるか
そんな疑問をお持ちの方、実はとても多いんです。
住宅設備工事士として15年以上、キッチン水栓の交換現場を見てきた経験から言うと、SANEI は、TOTO・LIXIL・KVK の同等クラスのハンドシャワー付き水栓と比べて、価格を抑えやすい実用寄りのメーカーです。粗悪だから安いのではなく、ブランド・デザイン性・付加機能を抑えた実用品、という位置づけです。
この記事では、SANEI のキッチン水栓 K87120TJV-13 が安い理由と、自宅に取り付けられる条件、DIY でいけるかどうかの正直な判断までを、現場目線でまとめます。
この記事でわかること:
- K87120TJV-13 が安い理由と、購入前に確認すべきスペック
- ワンホール混合栓として自宅に付くか(穴径・水受け・食洗機分岐)の確認ポイント
- DIY でいける条件と、業者に頼んだ方がよいケースの線引き
をわかりやすく解説します。
本記事の信頼性
この記事は、住宅設備の現場に15年以上携わり、数百件以上の設置・交換を行ってきた筆者が執筆しています。
第二種電気工事士・ガス機器設置スペシャリスト・排水設備主任技術者の資格を持ち、電気・ガス・排水の専門知識を踏まえた正しい施工や注意点を解説。
実際に設置・使用している立場から、現場目線 × 利用者目線でリアルなレビューと選び方のポイントをお届けします。
SANEI のキッチン水栓 K87120TJV-13 はどんな蛇口?安い理由と購入前チェック
K87120TJV-13 は、SANEI の「シングルワンホールスプレー混合栓」です。レバー1本で水量・温度を操作し、シャワーホースを引き出して使えるキッチン用の混合栓で、価格を抑えながらシャワー付きが手に入るのが最大の魅力です。

K87120TJV-13 の基本スペック
メーカー公式情報をもとに、購入前にチェックしたい基本スペックを整理します。価格は販売店・時期で変わるため、最新の金額は販売ページでご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品名 | シングルワンホールスプレー混合栓 |
| 品番 | K87120TJV-13 |
| 用途 | キッチン用 |
| シャワー | シャワーホース付き(引き出し長さはストッパーで設定) |
| 取付形状 | ワンホール(シングルワンホール混合栓) |
| 電源 | 不要(手動水栓) |
シャワー付きで手頃:引き出し式のシャワーで、シンク洗いや水はね掃除がしやすい。
実用寄りで価格を抑えやすい:大手の同等クラスと比べ、ブランド・デザイン性・付加機能を抑えたぶん、価格を抑えやすい。
取付条件は要確認:取付穴径・カウンター厚み・水受け・食洗機分岐は自宅の状況で変わります。詳しくは後述の「自宅に取り付けできる?」で解説します。
なぜこの水栓は安いのか(SANEI=安い≠粗悪)
SANEI は、一般の方には TOTO や LIXIL ほど有名ではないかもしれませんが、水道業界では定番の水栓メーカーです。住宅設備工事士として15年以上の経験から言うと、価格が安いからといって粗悪品と判断する必要はありません。
この価格帯で本当に注意すべきは、メーカー名よりも取付条件・分岐水栓の適合です。ここさえ押さえれば、コストを抑えつつ実用十分な水栓になります。
似た型番に注意:SANEI は型番が似た製品が多いため、購入前に K87120TJV-13 であることを必ず確認してください。K87110JV-13 など、別型番と混同しないよう注意が必要です。
→ SANEI を含むメーカー別の特徴比較は、こちらの記事で解説しています。
SANEI の蛇口は安っぽい?TOTO・LIXIL と見た目・使い勝手を比較
「安い水栓は見た目が安っぽいのでは」という不安は、実機を見ると大きく軽減されます。SANEI の混合栓は、TOTO・LIXIL・KVK の同等クラス(ハンドシャワー付きの手動水栓)と並べても、デザインや質感で大きく見劣りすることは少ない印象です。
見た目・質感の比較
大手メーカーの上位モデルと比べると、細部の仕上げやデザイン性、付加機能には差があります。ただし、同等クラスのハンドシャワー付き手動水栓という土俵で比べれば、見た目の差は思ったほど大きくありません。
他社現行モデルの価格・仕様は断定しません:モデルチェンジが多いため、比較検討する場合は各社公式で現行品番の仕様を確認してください。
現場で取り付けて確認したキッチンシャワーの使い勝手
交換現場で取り付けて確認した限り、引き出し式のキッチンシャワーは、シンクの隅まで水を当てられて掃除がしやすい作りです。レバー操作も素直で、日常使いで戸惑う場面は少ない印象でした。
→ そもそもの水栓の選び方全体は、こちらの記事で整理しています。
💡 筆者のひとこと
価格差の多くは、ブランド料・デザイン性・付加機能の差です。基本性能だけで見れば、このクラスでも日常使いに十分なことが多いというのが現場感覚です。「高い=必ず良い」ではなく、自分に必要な機能で選ぶのが結局おトクです。
K87120TJV-13 を実際に取り付けて感じた良い点・気になった点
交換現場で取り付けて確認した限り、価格を考えれば満足度の高い水栓です。一方で、シャワーホース付きならではの気をつけたい点もあります。良い点・気になった点を、施工側の目線で正直にまとめます。

交換現場で取り付けて確認した良い点
シャワーが使いやすい:ホースを引き出してシンクの隅まで流せる。鍋や水切りカゴも洗いやすい。
構造がシンプルで施工しやすい:配管接続と本体固定が中心の作りで、ハンドシャワー水栓の中では取り付けの手数が少ない。
💡 筆者のひとこと
シンプルな作りの混合栓は、施工側から見ても「つまずく要素が少ない」のが利点です。止水と配管接続さえ丁寧にやれば、ハンドシャワー水栓の中ではトラブルが起きにくい部類だと感じます。
気になった点・デメリット
施工説明書では水受(別売)の設置が案内されている:K87120TJV-13 の施工説明書では、水受(別売)を設置するよう案内されています。購入前の確認項目として頭に入れておきましょう(後述)。
付加機能は割り切りが必要:デザイン性や付加機能を抑えた実用品のため、それらを重視する人は上位モデルの検討を。
💡 筆者のひとこと
購入前にひとつ見落としやすいのが、施工説明書で案内されている「水受(別売)」の扱いです。現場では水受を設けずに使われているケースもありますが、メーカー施工説明書上の確認項目ではあるので、買うときに頭の片隅に入れておくと判断しやすくなります。
実物の価格や在庫を確認したい方は、こちらから見られます。
まずは楽天の商品価格ナビで、価格・在庫・送料・納期を比較してみてください。
サンエイ シングルワンホールスプレー混合栓 K87120TJV-13 1台
AmazonやPayPayをよく使う方は、以下のリンクもあわせて確認すると選択肢が広がります。
ワンホール混合栓として自宅に取り付けできる?穴径・水受け・分岐水栓を確認
K87120TJV-13 を買う前に、自宅のシンクに付くかを必ず確認しましょう。ここを飛ばすと「買ったのに付かない」「水受けがなくて困る」といった失敗につながります。確認すべきは大きく3点です。
取付穴径とカウンター厚みを確認する
メーカーの施工説明書上では、取付穴径は φ35〜39mm、カウンター(天板)厚みは 5〜30mm が目安とされています。ただし、既存穴の状態や天板の劣化によって施工性は変わるため、実際の寸法確認は必須です。
数値は「目安」として扱ってください:正確な適合は SANEI の製品仕様書・施工説明書、または既存水栓の穴径で確認を。穴の拡大や天板補強が必要な場合は、無理をせず業者へ相談するのが安全です。
水受け容器が設置できるか確認する
K87120TJV-13 の施工説明書では、水受(別売)を設置するよう案内されています。シャワーホースを伝った水がシンク下に落ちることを想定した案内で、メーカー施工説明書上の確認項目です。本体購入時に、水受の要否と設置スペースをあわせて確認しておきましょう。
適合する水受の確認:現場では水受を設けずに使われているケースもありますが、施工説明書上は設置が案内されている項目です。SANEI の関連製品として「水受容器(流し用)ドレン付 H790」などがあるため、設置する場合は適合品を確認しましょう。
設置する場合の位置:水受を設ける場合は、シャワーホースの真下に来る位置に取り付けてから本体を固定してください。
食洗機の分岐水栓を使っている家は要注意
現在、食洗機用の分岐水栓を使っている場合は、交換後も分岐を使えるかを事前に確認しておきましょう。K87120TJV-13 のような SANEI のシングル混合栓には、分岐アダプター「B98-AU3A」が適合候補になります。
適合確認は購入前に:ただし、SANEI 公式の適合表では QR コードシールやロットの確認が必要とされています。購入前に、本体の品番・ロット・分岐金具の適合を必ず確認してください。条件によっては適合しない場合もあるため、「必ず取り付けできる」と考えず、適合確認を前提に進めてください。
SANEI の水栓は DIY で交換できる?K87120TJV-13 の難易度と業者依頼ライン
条件がそろえば、K87120TJV-13 の交換はキッチン水栓の中ではかなり簡単な部類です。ただし「誰でも必ずできる」わけではありません。止水栓・取付穴・配管・分岐・水受けの状況で難易度は大きく変わります。
DIY でいける条件
既存がワンホールで穴径が合う:既存と同じワンホールで、取付穴径・天板厚みが範囲内。
止水栓が正常に効く:作業前にしっかり止水でき、配管に劣化が見られない。
食洗機分岐・水受の段取りが確認済み:分岐の適合や、施工説明書で案内される水受(別売)の要否を確認できている。
プロに頼むべきケース
止水栓が固着して止水できない:無理に回すと破損リスク。業者へ依頼してください。
穴径が合わない・穴拡大や天板補強が必要:加工が必要な場合は業者へ相談を。
配管が古い・劣化/賃貸で許可がない:配管交換が必要なケースや賃貸は、勝手に進めず業者・管理会社へ。
難易度の正直な評価(条件別)
| 自宅の条件 | 難易度の目安 |
|---|---|
| 既存ワンホール・穴径OK・止水栓OK・分岐なし・水受け設置可 | ★☆☆☆☆〜★★☆☆☆(DIY 向き) |
| 止水栓が固い/配管が古い/食洗機分岐あり/水受け未確認 | DIY 非推奨寄り(要検討) |
| 穴拡大・天板補強・配管劣化・賃貸で許可なし | 業者依頼 |
なお、K87120TJV-13 の交換は、給水・給湯配管に接続する作業です。電源を使う配線工事はありませんが、止水できない場合や配管に不安がある場合は、業者依頼が安全です。無理に進めると水漏れにつながるため、条件を確認してから取りかかってください。
💡 筆者のひとこと
「★1だから楽勝」ではなく、止水栓・取付穴・水受けがクリアできれば★1、の話です。15年以上の現場経験で言うと、ここで詰まる人の多くは止水栓の固着です。作業前に止水できるかを必ず確かめてください。
DIY で交換する手順の流れと失敗しやすいポイント
交換の流れは大きく4ステップです。ここでは全体の流れと、K87120TJV-13 ならではの注意点に絞って解説します。工具や既存水栓の外し方など、一般的な手順の詳細は別記事にまとめてあります。
取り付けの流れ(4ステップ概要)
止水して既存の水栓を外す:止水栓を閉め、水が止まったことを確認してから取り外す。

本体を固定する:取付穴に本体を据え、フランジ・固定金具で締め付ける。



シャワーホースと逆止弁に接続する:付属の手順に従い、ホースと配管を接続する。


通水して水漏れを確認する:止水栓を開け、接続部から漏れがないか必ずチェックする。


→ 工具の準備、既存水栓の固定方式の見分け方、外し方の詳細はこちら。
失敗しやすいポイント
K87120TJV-13 で最も大事なのは、通水したあとの水漏れ確認です。締めたつもりでも、わずかな緩みからじわっと漏れることがあります。止水栓を開けて通水したら、次の4か所を順番に確認してください。
- 給水・給湯の接続部
- 逆止弁まわり
- シャワーホースの接続部
- 水栓本体の根元(取付穴まわり)
数分置いてから再確認する:通水した直後は問題なく見えても、数分置くとにじんでくることがあります。一度水気を拭き取り、しばらく水を使ってから、同じ4か所をもう一度確認すると安心です。
💡 筆者のひとこと
現場で実際に起きるトラブルは、「通水確認を省いてシンク下が後から濡れる」パターンです。締めたつもりでも、わずかな緩みでじわっと漏れることがあります。施工後はしばらく様子を見て、接続部や本体の根元に水滴が出ていないかまで確認すると安心です。
まとめ:SANEI の安いキッチン水栓を選ぶなら、取付条件を確認してから
K87120TJV-13 は「とにかく安く、シャワー付きの水栓が欲しい」人にとって現実的な選択肢です。電源不要でシンプル、条件さえ合えば DIY 交換の難易度も低めです。DIY できれば、業者依頼で1〜2万円ほどかかる工事費を抑えられます(金額は条件・地域で変わります)。
- ✅安い理由はシンプル構造
→電源不要の手動水栓。安い=粗悪ではない。 - ✅買う前に取付条件を確認
→穴径φ35〜39mm・天板厚み5〜30mmは目安。水受け・分岐は要確認。 - ✅DIY可否は条件次第
→止水栓・穴・水受けがクリアなら★1〜2。固着や分岐ありは業者へ。
「安いからおすすめ」ではなく、「安いけれど、取付条件・水受け・分岐水栓を確認できる人には現実的」——これが正直な結論です。
❗ 購入前に確認してください
購入前に、型番(K87120TJV-13)・取付穴径・カウンター厚み・止水栓・食洗機分岐の適合を確認してください。あわせて、施工説明書で案内されている水受(別売)の要否もチェックしておくと安心です。
まずは楽天の商品価格ナビで、価格・在庫・送料・納期を比較してみてください。
サンエイ シングルワンホールスプレー混合栓 K87120TJV-13 1台
AmazonやPayPayをよく使う方は、以下のリンクもあわせて確認すると選択肢が広がります。
ワンホール混合栓として自宅に取り付けできる?穴径・水受け・分岐水栓を確認
「もっと高機能なものも見ておきたい」という方は、タッチレスや上位グレードもあわせて検討すると納得して選べます。
タッチレスが欲しいなら:KVK のセンサー水栓を DIY 設置した記事もあります。
高機能を選ぶなら:LIXIL ナビッシュのリアルな使用感レビューも参考になります。
なお、止水栓の固着・配管劣化・穴加工・賃貸など DIY が難しいケースでは、無理をせず業者依頼が安全です。お住まいの地域で水栓交換に対応する業者へ相談してください。




